実行委員長挨拶

本年6月10日(土曜)に開催される令和5年度日本リウマチ財団「リウマチ月間リウマチ講演会」の実行委員長を務めている川合眞一です。私が担当した最近3年間のリウマチ講演会を振り返ると、令和2年(2020年)はコロナ禍のために中止を余儀なくされ、その後、一昨年は全面Web方式、昨年は対面とWebを併せた「ハイブリッド方式」と、段階的にコロナ前の開催形式に近づけてきました。昨年開催された講演会はハイブリッド方式で、ご参加くださった皆さまから好評をいただきましたので、今年度も同じく会場とWebのハイブリッド方式で行うことになりました。
このところ当財団としては、専門職登録制度を介した医療連携による患者支援の充実に力を入れています。そのため、今年度のリウマチ月間リウマチ講演会のメインテーマを「患者さんに寄り添う専門職医療者を目指して」といたしました。例年、リウマチ講演会では、当財団が行う医療者などを対象とした各種顕彰の式典が行われますが、その後に患者さんや一般などを広く対象とした特別講演を行っています。本年度も同様の形式で開催し、これらは講演後もしばらくはWebで視聴できるようにいたします。一方で、医療従事者向けの講演会・研修会も、例年通りに充実した内容で組むことができました。これらも一部は講演後も一定期間視聴できるようにいたします。
リウマチ医療は医師だけでは対応することはできず、看護師、薬剤師、理学療法士、作業療法士など、多くのメディカルスタッフに支えられています。日本リウマチ財団はこれら専門職を対象とした登録制度を作り、長年それぞれのエキスパートの育成を支援してきました。今回の講演会も、既に当財団登録専門職となられている皆様を含めた多くの医療従事者に興味を持っていただける内容になったと自負しております。また、ハイブリッド方式は、開催経費が高いというデメリットもありますが、逆に会場まで足を運ばなくても全国どこからでも、一部は後日でも視聴できるというメリットがあります。参加される皆様にはこうしたメリットを存分に利用していただきたいと思っています。
最後になりましたが、本年度のリウマチ講演会が、参加される全ての皆様にとって有意義な会となるために、皆様方の多大なご理解とご協力を賜りたく、ここにお願い申し上げる次第です。
令和5年度リウマチ月間リウマチ講演会実行委員長
公益財団法人日本リウマチ財団理事長
川合眞一